1Point Advice  Vol.1 ヘルメット編

■ ヘルメットの選び方

 まずヘルメットには4輪用と2輪用があります。よく2輪用のヘルメットで走っているも見かけますが、出来れば4輪用をオススメします。もちろん頭部を守るという用途においてヘルメットとしての用途は共通ですが、決定的に2輪用と4輪用で違うのは「火災」です。

 2輪は転べば飛んで行くので火ダルマにはあまりなりませんが、4輪は引火すれば爆発を伴った火災の恐れがあります。クラッシュしてもすぐ逃げられれば良いですが、横転とか脱出困難だったり気を失って逃げられないなんて場合も考えられます。

なので4輪用のヘルメットの内装は難燃素材で出来ています。
(だから2輪用にくらべれば高価なんですね。)


 それと4輪用は開口部が狭くて嫌い・・・という人も多いでしょう。でも万が一、火に包まれた時にはなるべく開口部が狭い方が良いです。確かに視野は2輪用より狭いですが、本来4輪は4〜5点式以上のシートベルトを締めて走行します。だから目視で後ろを見たりはどっちにしろ出来ないし、計器類も目線の移動だけで見える配置にしておくべき物なので実際はあまり開口部の狭さに支障はないはずです。

 ただし、皆さんが参加される走行会などはパドックが混み合っていて急いで駐車する時などはヘルメットを被ったままだとどんなベテランドライバーでも見え難かったりします。なのでもし手が空いていたら誘導とか近くにいる人は手伝ってあげましょうね。
(混み合っている時は出来るだけヘルメットを脱いでから駐車しましょう。)

 あとはきちんと自分のサイズに合った物を選びましょう。何でもそうですがサイズがあっていないものではきちんとした機能を果たせません。出来るだけ試着をしてサイズを確認しましょう。


■ フェイスマスクもご一緒に!

 フェイスマスクはもちろん火災時に有効なアイテムです。それ以外にもヘルメットの脱着が楽だったり、汗が垂れて目に入るのを防いだり、走行する上で色々と役に立ちます。またヘルメット側の傷み方も全然違いますし、何よりヘルメットが長持ちします。暑苦しいからと言って嫌わずに是非使ってみてください。


■ バイザーって必要?

 フォーミュラーカーでもない限り走行中はあまりバイザーを閉めて走らないかと思います。だからと言って外したり、手入れをサボってはいけませんよ。

 ではどんな時に使うかと言うと、例えば走行中に「なんか焦げ臭い!」「煙が出てきた!」などの場合はバイザーを閉めて下さい。匂いや煙などは火災の前兆なので落ち着いてバイザーを閉めてから安全な場所まで車を移動させましょう。 (出来れば消火器の近く(「F」マークのあるところ)やオフィシャル、スタッフの近くに待避が望ましいです。パドックの人混みの近くとかには停めない様に。)

 バイザーもドライバーを守る大事なアイテムですので、きちんと手入れをしておく(内側には曇り止めとか)ようにしましょう。


■ ヘルメットの楽しみ方

 ヘルメットは安全の為に必要なものですが、それ以外にもカラーリングなどで楽しむことも出来ます。カラーリングは出来るだけ新品状態の方が安く上がるのが一般的な様です。年月が経過して表面が傷んでいると下地処理に時間も手間が掛かる為です。
 ですのでこれを機にもしヘルメットを新調しようかな?と、ご検討される方などは一緒にカラーリングにも挑戦してみては如何でしょう。


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